【#NFLの歴史】史上最もトレードされた選手、エリック・ディッカーソンのこと
ブランディン・クックス
が、ヒューストン・テキサンズからダラス・カウボーイズにトレードされました。
カウボーイズがテキサンズとのトレードでWRブランディン・クックスを獲得 https://t.co/NJAQGNvkvJ
— majik(まじっく) (@pa9mania) March 20, 2023
意外な記録を樹立することになった
#nflhistory #NFLJapan
記事を読んで、へー、っと思ったのは、これでクックスは
NFL史上最も多くトレードされた選手
の仲間入りしたことです。
記事の最後の方に書かれていますが、4回トレードされた選手は、他には
・エリック・ディッカーソン
・キコ・アロンソ
がいるそうです。
4回と言う数字は、移籍が激しいNFL界では意外と少ないと感じたのですが、移籍にはトレードだけではなく、FAやカットからの他球団とのサイン、と言うのもありますので、まあそんなものなんでしょう。
それにしても、エリック・ディッカーソンが4回もトレードされていたのは驚きました。
「驚いた」のは、やはり私の中ではまだまだトレードに対しネガティブなイメージ、つまり不要な選手と判断されたので放出された、と言うイメージがあるからでしょう。
本当はそうじゃないことは、頭中ではわかっているのですが…
今回はそのエリック・ディッカーソンのキャリアについて書いておきたいと思います。

ディッカーソンはカレッジ(サザンメソジスト大学)の最終学年でオールアメリカンに選ばれ、1983年のドラフトでロサンゼルス・ラムズに1巡目全体2位と言う高い順位で指名され入団。
ルーキーイヤーから1,808ヤードを走って、18ラッシングタッチダウンをあげました。
いずれもルーキーの記録としてはトップで、オールプロ、プロボウルに選出され、最優秀攻撃新人選手賞を受賞しました。
2年目には今でも破られていない、シーズン2,105ヤードラッシュを記録。
その後の2年間、ラムズのために1,000ヤード以上を走り、プロ4年間で3回のオールプロ、プロボウルに選出。
3回のリーディングラッシャーに輝きました。
しかしチームとは契約が難航するようになり、1987年シーズン途中でインディアナポリス・コルツにトレードされました。
移籍したディッカーソンの活躍もあり、コルツはこの年プレイオフ進出。
コルツのプレイオフ進出は1977年シーズン以来のことでした。
翌1988年シーズンも1,659ヤードを走り、史上最速の91試合目での通算10,000ヤードラッシュを記録しました。
1989年にも1,311ヤードラッシュを記録。
しかし翌1990年シーズンから怪我や契約のトラブルなどにより、急速に成績をおとしました。
1990年と1991年シーズンは十分な成績を残せず、1992年シーズン前にロサンゼルス・レイダーズ(現ラスベガス・レイダーズ)にトレードされました。
2度目のトレードとなるわけですが、最初のトレードの代償がRBグレッグ・ベルと言う一流選手だったのに対し、今回はドラフト4巡と8巡指名権と言うそれほど大きなものではありませんでした。
レイダーズでも1,000ヤードを走ることができず、翌1993年シーズン前にアトランタ・ファルコンズにトレードされました。
代償はドラフト6巡指名権。
もはや一流選手の代償とは言えないものでした。
ファルコンズでは4試合のみの出場にとどまり、その合計は100ヤードにも達しませんでした。
その年の10月にファルコンズはディッカーソンをグリーンベイ・パッカーズにトレード。
代償は1988年のルーキーイヤーこそ1,000ヤードを走ったものの、その後好成績を残せず、このシーズンもここまで5試合で173ヤードしか走れていなかっRBジョン・スティーブンスでした。
ディッカーソンはパッカーズのフィジカルチェックをクリアできず、そのまま引退しました。
33歳でした。
通算ラッシングヤードは歴代9位の13,259ヤード、ラッシングTDは90で歴代13位。
特筆すべきは1試合当たりの平均ラッシングヤードが90.8ヤードで、これは歴代4位です。
その他、1980年代オールディケイドチーム、NFL100周年オールタイムチームに選出され、殿堂入りもしています。
そして背番号29は、ラムズの永久欠番となっています。
ディッカーソンは華々しいデビューと、輝かしいNFLキャリア前半をすごしたあと、後半急速に力を落としました。
私がNFLを見初めたのは1989年途中から。
当時はディッカーソンのコルツの試合は多分日本のテレビでは中継されていなかったので、全盛期の彼の姿を見ることはできませんでした。
プロボウルで見ているはずですが、記憶にはないです。
「歴史上の人物」として見る彼のランは、スピード、パワー、ボディバランスが秀でているように感じます。
One of the best to ever do it. Wishing @EricDickerson a happy 61st birthday!
— NFL Legacy (@NFLLegacy) September 2, 2021
⭐️ 1,808 rushing yards as a rookie (1983)
⭐️ 2,105 rushing yards in 1984
⭐️ 4x NFL rushing yards leader
⭐️ 13,259 rushing yards + 96 career touchdowns pic.twitter.com/g3P1MPg1j0
いまだに敗れないシーズン2,105ヤードラッシュ、ルーキーシーズン1,808ヤードラッシュ、そしてプレイオフ記録の248ヤードラッシュ。
プレイオフ記録を作った試合の動画はこちら。
A playoff-record 248 rush yards! :clap:@EricDickerson quite literally could not be stopped.
— NFL (@NFL) April 19, 2020
Watch the @RamsNFL’s dominating 1985 NFC divisional round victory on https://t.co/TAuzHi7hnf: https://t.co/BNlA8kuEbB pic.twitter.com/65RHcZtxz1
3つの記録のうち、最初の2つはいずれ破られるかもしれません。
当時よりレギュラーシーズンの試合数が1試合増えましたので。
それでも、名前は憶えておきたい選手です。
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【WBC】祝!日本代表世界一に輝く~喜びを爆発させることもまた敬意の表れだと思う

やりました!
WBC2023で、日本代表がアメリカ代表を3-2で破って3大会ぶり3回目の世界一に輝きました。
最後は大谷翔平選手が、ロサンゼルス・エンゼルスで同僚のトラウト選手を空振りの三振に抑えました。
【WBC速報】
— ウルトラスポーツ(ウルスポ) (@ULTRASPORTS7) March 22, 2023
侍ジャパン🇯🇵 3 vs 2 アメリカ🇺🇸
1点差で最終回マウンドには大谷翔平。大谷は期待に応え最終回を無失点。同僚トラウトから三振を奪った瞬間日本の14年ぶり3度目の世界一が決定!🎉おめでとう、そしてありがとう侍ジャパン㊗️🎊#OURMOMENTS by pic.twitter.com/G8DY9r7Yls…
不要に道具を投げるのは、見ていてあまり気持ちの良いものではないのですが、とにかく喜びを爆発させてくれました。
栗山監督らの胴上げもありました。
Team Japan in full celebration mode! 🇯🇵🙌 pic.twitter.com/nHZUrmwwBq
— FOX Sports: MLB (@MLBONFOX) March 22, 2023
そう言うのを見ながら思ったのは
決勝戦を戦ったくれたアメリカにも敬意を表すことを忘れないでほしい、
ということでした。
しかし一方で、
喜びを爆発させることもまた、相手に対する敬意になるんだろう、
と思いました。
私がそう思ったのは、2007年に日本の川崎市で行われたアメリカンフットボールのワールドカップ(現「世界選手権」)の記憶からです。
2連覇中の日本代表と、初めて参戦するアメリカ代表による決勝戦は、すごい試合でした。
2回の対ブレイクまで持ち込まれた末、最後はアメリカが勝ちました。
日本を応援していた私は、とても悔しかったです。
ですが、アメリカ代表がものすごく喜びを爆発させていたのを見て
「そんなに日本に勝ったのが嬉しい、と言うことか。
ありがたい。」
と思いました。
そりゃあそうでしょう。
アメリカはアメリカンフットボールの母国ですから、そのメンツがあると思います。
これも対戦相手への経緯の表れだと感じました。
ですから、すがすがしい気持ちで、アメリカの優勝をうけいれることができました。
WBC日本代表があんなに喜んだことが
強いアメリカに勝てて本当に嬉しい
と言う経緯の表れである、と言うように伝わればいいなと思います。
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【スポーツ観戦】長嶋一茂さんの言葉に学ぶ、スポーツ観戦の楽しみ方
「(WBCの投手の球種について)正直に言いますと、何の球種かは全部は分からない」
長嶋一茂「正直に言いますが」 WBC投手の球種「全部は絶対わからない」と告白/WBC/デイリースポーツ online https://t.co/aeuw61usGZ #侍ジャパン #大谷翔平 #WBC #DailySports
— デイリースポーツ (@Daily_Online) March 20, 2023
これは、番組に一緒に出ていた野球に全く詳しくない山口真由氏が、変化球のことがわからない、と言うことを受けていったものだそうです。
それを受け、
「そこ(球種のこと)は勉強しなくて大丈夫」
と言ってしめたそうです。
素晴らしいですね。
私も野球はまあまあ詳しい方だと思いますが、変化球の半分ぐらいは、軌道を見てもわからないです。
この動画では、WBC準決勝の日本対イタリア戦での大谷翔平選手の全球が紹介されています。
時々、前の球種が何だったか出てきます。
正直、わからないものが多いです。
でも、十分に楽しめてます。
要は、
スポーツ観戦は、そのスポーツについて100%知っていなくても楽しめる
と言うことです。

私が一番熱心に見ているのはアメリカンフットボールですが、見ていてわからないことは少なくありません。
見始めてから30年以上たちますが、毎年毎年知らないルールが出てきます。
それはルールが変わったから、と言う場合もありますが…
それから、守備のフォーメーションも、これは何というフォーメーションなのかわからない、と言うことが多いです。
WRの動きにしても、「フック」「スラント」とかいろいろな動きがありますが、ほとんど知らないです。
ですが、見ていて楽しくてしょうがないですし、偉そうにこうやってネットに投稿してます。
それでクレームをつけられたこともないですし。
これからも、必要がない限りは無理に何かを覚えようとはしないでしょう。
それで十分楽しいですから。
高校時代は剣道をやっていたので、毎年11月3日に行われる全日本剣道大会の上位の対戦は見ていますが…
同時に技が決まると、どっちの一本なのかわからないことが多いです。
それでも見ています。
スポーツ観戦なんて、ある程度知っておけば十分だと思います。
ただ、深く知っておくと、もっと違った見方ができると思います。
もっと深く知りたい、と思ってから初めて、学べばいいと思います。
さあ、今日はWBC準決勝、日本対メキシコの試合があります。
楽しみましょう。
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【WBC・ホークス】牧原大成ってどんな選手?~ホークスが誇る「ジョーカー」のこと
はWBC日本代表のうち、最も知られてない選手の1人じゃないかと思います。
ここまで5試合のすべてに出場していますが、すべて途中から代走や守備固めです。
打席に立ったのは対チェコ代表戦で2打数1安打1三振1打点と言う結果です。
私は福岡ソフトバンクホークスのファンで、牧原選手のことはずっと見てきましたので、どんな選手なのか、主観で書いておきます。

牧原選手は福岡県の久留米市の辺りの出身。
熊本の私立高校城北高等学校を卒業後、育成ドラフト5巡目で福岡ソフトバンクホークスに指名され入団。
この時の2010年度ドラフト会議はホークスにとって
「伝説のドラフト」
で、支配下選手のためのドラフトで2巡目で柳田悠岐選手。
育成選手のためのドラフトで4巡目で千賀滉大投手、6巡目で甲斐拓也選手が指名されました。
この3人は昨年の東京五輪までにすべて国際大会に出場しています。
今回初めて牧原選手は国際大会出場選手に選ばれました。
それにしても、同じ育成ドラフトで指名された3選手が国際大会の経験がある、ってすごいことだと思いませんか?
牧原選手は鈴木誠也選手が怪我で辞退したため、代替選手として選ばれたわけですが、そもそも
「なんで牧原選手が選ばれないんだ?」
と言うツイートやネット投稿はよく見かけました。
昨年は規定打席数にぎりぎり足りなかったものの.301の打率、6ホームラン42打点で13盗塁の好成績を挙げました。
打撃は一度調子に乗ると手が付けられないところがあり、脚も速い。
そして最大の武器は、
どこでも守れる、
どこを守っても一流
と言うことです。
これまでは二塁を守ることが多かったのですが、それは内野に他のポジションには不動の選手がいただけの話。
外野手としも素晴らしく、特に昨年のこのセンターでのファインプレイは、多くのホークスファンの記憶に残っているものだと思います。
「打撃は一度調子に乗ると手が付けられない」と書きましたが、一昨年シーズンまでは、調子に乗るのが年一回ぐらいだったのでレギュラーに定着しなかったものの、昨シーズンは、シーズンを通してずっと調子を維持することができるようになった、と言う感があります。
藤本博史監督のから
「ジョーカー」
と言うニックネームをもらったため、ヒーローインタビューの最後には
「by ジョーカー」
と言う言葉で締めくくるようになりました。
ホークスは「層が厚い」とよく言われます。
私はあまりそう思わないのですが、もし本当なら、牧原選手はその象徴のような選手だと思います。
誰かが倒れても、その穴を埋めることができます。
投手と捕手以外は。
ひとつだけ不満があるとすると…
あまり笑顔を見せないように感じます。
それくらいです。
WBCも残すところあと2試合。
日本代表の優勝が最大の願いであることは変わりませんが、牧原選手がその名前を日本中に知らしめる活躍をすることを期待しています。
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