『テルマエロマエ』の感想~ネタばれ注意~



(4月に劇場公開される前の予告動画)


4月28日に公開された映画

「テルマエロマエ」

が、今月に入って、11/9にレンタル開始となり、11/23にDVDとブルーレイが発売になりました。

「テルマエロマエ公式サイト>ブルーレイ&DVD情報」へのリンク


映画については、上映期間に、女房がネットで評判をチェックしていて、そうとうおもしろいとの声をたくさん拾っていましたので、レンタル開始をずっと待っていました。

(私は映画館で見るのは好きじゃないのです)

そしてようやく、去る11/23にブルーレイをレンタルして、見ることができました。

これからその感想を書きます。


1.見る価値はある映画だったのか

TSUTAYAで1泊2日、400円で借りて見ました。

その価値はあったかといいますと、どちらかと言うと、「ある」だと思います。

話題になった映画ですから見ておきたかったですし、大学で西洋史を先行した私にとっては、とても興味がありました。

しかも私の場合、教科書に書いてない隠れた部分を知ることが好きなものですから。


全体的な流れは、前半と後半で大きく分かれると思います。

そして、前半はとても楽しめましたが、後半はやや強引に「起承転結」の「転結」を作ったな、と言うものが感じられて、前半ほどはおもしろくないと思いました。

ですが、後半でも、歴史用語などがでてきて、面白かったです。

前半は主人公で、テルマエ造りに限界を感じていた技師ルシウス・モデストゥス(阿部寛)が、ハドリアヌス帝千佳の古代ローマと現代日本を行き来するストーリーです。

ルシウスは現代日本の風呂文化をローマのテルマエに持ち込んで、成功を収めます。

ここら辺は、日本人(「平たい顔の民族」)と古代ローマ人とのやりとりやら、ルシウスがローマのテルマエに、どう現代日本の文化を反映させたか、とか楽しみどころ満載でおもしろかったです。


後半は現代日本からタイムスリップしてきた山越真実(上戸彩)が、歴史が変わって行くのをおそれ、ルシウスと二人でその修正に奔走するものでした。

そしてハッピーエンドとなりました。

無理やりに「転結」をつけたと書きましたが、流れ自体は自然だと思います。

ただ、ここのくだりはなくてもいいのにね、とも思いました。

でもそれがないと、ストーリーとしては不十分で、映画にはできなかったでしょう。


私がこれを人に勧めるかどうかですが、たぶん勧めるでしょう。

「超おもしろかったよ」とまでは、私には言えませんが、十分に面白かったと思います。


2.見る前提として、ローマ史の知識は必要か?

必要だったら、コミックも映画も、これほどヒットしなかったと思います。

高校の授業で習うレベルぐらいまで知っておくと、さらに楽しめることは間違いないです。

私も古代ローマについては、塩野七生先生が書いたものをほとんど読んでおらず、高校で習った程度した知りません。

登場人物に五賢帝の一人、ハドリアヌス帝が出てきますし、後にその一人に「アントニヌス・ピウス」として名を連ねる人物が出てきます。

でも、私はハドリアヌス帝がどんな人で、どう言う功績を残したかは全然知りませんでしたし、アントニヌス・ピウスについてもそうです。

後は、ローマ皇帝がテルマエを作ることも治世の中でも重視した事業であったこと、百人隊と言う部隊がいたことぐらいしか、この映画に関ついて役立つ知識はなかったかな、と思います。

だから、ローマ史の知識なんてなくても、十分に楽しめます。


ただ、どうしてハドリアヌス帝の治世の最中に、先代のトラヤヌス帝が残したローマ帝国の領域が縮小されたのか、と言うことは今まで考えもしませんでしたが、へ~、っと思うところがありました。

帝国の版図を広げると言う名声より、広くなった帝国は治めにくい、と言う現実的な考えを優先させたのですね。

「広いだけではだめだ」

と言うせりふが、ハドリアヌス帝を演じた市村正親の口から出てきて、そう思いました。

私は単に、帝国がやや狭くなったのは、他国が巻き返してきたからだろう、としか想像していませんでした。


3.最大の驚き

(多分に私の思い込みと先入観、さらには偏見もあると思います。)

私がこの映画で最も印象に残った台詞は、ルシウスが最初のタイムスリップで日本の銭湯に現れた最中に発せられたものです。

ルシウスは自分たちと全然違う顔の作りの人々を見て、そこを属州(ローマが征服戦争で手に入れた土地)だと勘違いします。

しかしその高度な文明に驚愕して、正確には覚えていませんが、こんなことを言います。

「我々征服者ローマ人は、この属州の文明を吸収する権利がある」


これはけっこう衝撃的な言葉でした。

と言うのは、オリジナルのローマ帝国がヨーロッパから消えた後、ヨーロッパを支配したキリスト教は、自分たちの宗教観や文明をひろめ、征服した土地の文化を吸収することがあまりなかったからです。

私は高校では、ローマ帝国は征服したギリシアに学んだりして、オリジナリティにはやや欠けるものの、いいところどりをやった、と習いました。

そうそう、ローマ人は他国の文明に寛容だったんだ。

だからあれだけの広大な土地を治めることができたんだろう、と思います。

イスラム帝国やオスマン・トルコ帝国も、金銭などと引き換えにイスラム教を強制しませんでした。


もしキリスト教と言うものがヨーロッパを支配しなかったら、歴史は大きく変わっていたのはあたりまえのことですが、内面的な価値観と言うことについても、変わっていたんだろうなぁ、と思いました。


Share/Bookmark

この記事が気にいられましたら、記事の一番下の「ツイートする」「いいね!」ボタンで、ツイートしてもらったり、facebookに載せていただけると嬉しいです。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ここまで読んでいただき、どうもありがとうございます。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

気が向かれましたらこの「にほんブログ村」への投票ボタンを、ポチっと押してもらえれば嬉しいです。
 ↓ ↓
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

ありがとうございます。

またのお越しをお待ちしております(^_^)/~
関連記事
スポンサーサイト

コメント


管理者のみに表示

トラックバック