ライスボウル 2013の感想

20130103ライスボウル

(試合残り10秒からの、オービックRB古谷選手のラン。twitterから)

2012年シーズンの、アメリカンフットボールの日本一を決める

第66回ライスボウル

をテレビ観戦した感想を書きます。


概要を書きますと、とにかく素晴らしいゲームでした。

私程度のアメフトファンが、この試合のことを不特定多数の方に向けて、感想を書いてもいいの?と戸惑うぐらいです。


昨日東京ドームで観戦した方は、1試合分の料金で、少なくとも2試合分は楽しめたと思います。

ゲームに貴賎はないのでしょうが、驚かされた回数をカウントすれば、前述のような勘定になると思います。


また、後で詳しく書きますが、この試合を見て生き方を考え直さねばいけない、と言うことも感じました。

リスクを避けてばかりではいけないかな、と。

私のスポーツ観戦は、まったくの道楽で、無理して人生訓を得ようとするものではないのですが…


結果は前評判通り、オービック・シーガルズが、関西学院大学ファイターズをやぶりました。

しかし結果は、21-15と競ったものでした。

下記記事にネットユーザーのコメントもありますので、ご参照ください。

Yahooトピックス「オービックが3連覇=残り10秒、関学大を逆転―ライスボウル」へのリンク

また、ネットでは今のところ下記記事が最も詳しいかな、と思います。

NHK「ライスボウル オービックが3連覇」へのリンク


このライスボウルは再放送が下記日時でありますので、見逃された方は、ぜひご覧になることを、全力でお勧めします。

1/7(月)1:00-2:49 NHK BS1


1.試合詳細

試合の詳細は、下記リンク先にあります。

日刊スポーツ「オービック残り10秒逆転/アメフト詳細」へのリンク

これに追記する形で感想を書かせてもらいます。

【第1クオーター】

6分19秒のRB古谷選手の先制TDラン。

このドライブは4thダウンギャンブルもあり、関学は最初のドライブで先制されたものの、次からはオービックの攻撃は難儀しそうだ、と感じられました。

よく守っているのですが、あと一歩ボールキャリアに届かない。

そんな感じでした。

次からはそれが、だんだん届くようになるんじゃないか、そう感じられたからです。

解説の高野氏も、「関学ディフェンスは何かをつかんだんじゃないか」と言っていたように思います。


関学DB保宗(ほうそう)選手のファンブルリカバー。

これは、QB菅原選手がラテラルパスを投げたボールがキャッチされなかったものです。

オービックの選手より関学の選手のほうが、状況判断が早く、ファンブルリカバーとなりました。


【第2クオーター】

2Qはパントの多い時間帯が長かったです。

関学は前半最後のドライブでTDをあげ、同点に持ち込んだのですが、よくわからなかったのが、時間があまり残ってないとはいえ、なんで3つ残っていたタイムアウトを使わずに、スパイクを何度もやったか、ということです。

それまでの関学はあまりゲインできていなかったので、スパイクしてダウンを放棄するより、タイムアウトを使うのが普通だろう、と思ったからです。

これには、解説の高野氏も意図がわかりかねて困っていました。

「おそらく以後の攻撃のときのための「仕掛け」ではないか」

と言っていました。

たしかに、いざとなればスパイクフェイクからのパスなんてやったのかもしれません。


このドライブの中で、FGフェイクからホールダーの桜間選手がパスを決めました。

もう少しラインの内側へ投げていればTDパスになっていたでしょう。

高校時代までQBだったのが生きたスペシャルプレイでした。


なお、このドライブあたりから、関学はワイルドキャットを多用し始めました。

QBの位置に入る選手は決まっておらず、RB望月選手の時もあれば、RB野々垣選手や、TDパスをなげた鷺野選手の時もありました。


【第3クオーター】

関学の攻撃で始まったのですが、最初のプレイが自陣でのインターセプトでした。

2Qにはオービックは敵陣に侵入するのに苦労していたので、このターンオーバーは痛かったと思います。

最後は木下選手が足元への難しいパスをエンドゾーンでキャッチしてTDとなりました。

こういうことをやってのけるところが、木下選手のすごいところだとあらためて思いました。


なおこのQでは、関学のK堀本選手が34ヤードのFGを失敗していますが、微妙な判定のように見えました。


【第4クオーター】

関学のパントフェイクは、自陣深くからのもので、かなりの度胸が要ったと思います。

「これを失敗していれば、負けが決まるプレイだった」

と解説の高野氏も言ってました。

でも、これをやらないと勝ち目はない、と言う状況だったようにも思えます。

このドライブでは4thダウン7のギャンブルもありました。

時間はまだ4分ほど残っていて、普通はそれほど無理をする状況ではないのですが、無失点でボールを取り戻せる状況でもなかったので、正しい選択だったと思います。

そしてTD後の2ポイント。

QB畑選手からRB望月選手へラテラルパスを投げ、そこからWR小山選手へ、山なりと言うよりもさらにうかせたパスでした。


残り3分で関学が1点をリードすることになりました。

オービックはFGを決めればいいわけで、時間としては十分だと思いました。

そこに飛び出したのが関学DB鳥内選手のインターセプトでした。

残り時間は1分39秒。

この時点で私は関学が勝ったと思いました。

関学が時間を完全に消化できるとは思いませんでしたが、オービックがボールを取り戻しても逆転できるとは思えませんでした。

関学は1stダウンがとれずにパントを蹴るのですが、このパントをオービックのリターナーが、関学陣内でキャッチすると言う「ビッグプレイ」(高野氏)が出ました。

そして最後はRB古谷選手のTDランが出ました。

関学大は残り2秒から、QB畑選手がヘイルメリーパスに出るのですが、ゴール前ではたき落されインコンプリート。


素晴らしいゲームは終わり、残酷なことに、勝者と敗者を産んでしまいました。


20130104オービック

(優勝したオービック・シーガルズ)


2.関西学院大学の健闘

この素晴らしいゲームが成立したのは、不利とされた関西学院大学の健闘だったと思います。

いくつものカードを用意して、それを遂行しました。

あれだけカードをきられると、オービックとしてはありもしないカードにおびえることになるんじゃないか、と感じました。


あたりも激しかったようで、オービックのDLの要の一人、バイロン・ビーティーJr選手は、後半は松葉づえでベンチにいました。


そして何より、アウェイの洗礼たる、3rdダウンでのクラウドノイズをしのいだのは、大したものだと思います。

テレビで見ていても、この中でプレイするのは大変だろうな、と感じられましたから。


もうひとつ特筆すべきは、関学のプレイの中でも、2Q終わりごろのFGフェイクからのパス、4Qでのパントフェイクからのラン、4THアンド7ヤードからのギャンブル。

これらのプレイは、リスクはものすごく高いものでしたが、これをやらないと勝てない、と言うプレイばかりでした。

安全に行っていても良かったのかもしれません。

でも、よほど運が良くないと勝ちは得られなかったのでしょう。

本当に勇気を見せつけられたプレイだったと思います。

これらのプレイを見て自分の生き方を考え直さねばいけないのかもしれない。

そうも思わされました。

その意味で、本当に関西学院大学ファイターズには感謝します。


ありきたりな表現しかできませんが、胸を張って地元に帰ってほしいと思います。


3.その他雑記

・「千葉県民なのでオービックを応援する」と言うツイートを試合前に見かけました。

 これはアメフト普及の上で望ましいことだと思います。

 Xリーグもフランチャインズ制を導入すれば、もっと盛り上がると思うんですが。


・前半のスタッツをみると、反則は両チーム合わせて1回でした。

 これは特記すべき素晴らしさだと思います。


・中継のゲストは、大相撲の大関、稀勢の里関でした。

 なんでも、第42回スーパーボウルを見て、圧倒的不利と言われたニューヨーク・ジャイアンツが、そのシーズン全勝のニューイングランド・ペイトリオッツをやぶってからNFLのファンになったそうです。

 そんなわけで、好きなチームはジャイアンツで、特に「JPP」ことジェイソン・ピエール=ポールのファンだそうです。

 稀勢の里関の発言は、熱心なファンであることを想像させるのに十分なものでした。

 こんな「NFLのファン」をゲストに呼んでくれたNHKは、グッジョブだと思いました。

 スポーツ報知「稀勢の里「魅了された」敗者・関学大たたえる…ライスボウル」へのリンク


4.ハドルボウル

東京ドームに行かれた方は、この告知動画を見られたかもしれません。 



詳細は後日書けたらいいなと思いますが、さ来週月曜の1/14(月・祝)に、こう言うチャリティゲームがあることを知っていただければ幸いです。



アメフトだけに限らないかもしれませんが、スポーツでものすごく素晴らしい試合を見た後に思うのは、

「今まで見た中で最も素晴らしいゲームを見た、

 もう二度とこんな素晴らしいゲームを見ることはないかもしれない」

と言うことです。

でも、現実には、それを上回るゲームは、またあります。

繰り返し、繰り返し。

もうこれ以上のゲームはないだろう、と思うのですが、不思議と次々とそう言うゲームを目の当たりにしてきました。

昨日のゲームも、もうこれ以上素晴らしいゲームはないかもしれない、と思う人がいても不思議ではないゲームだったと思います。

でもまた、きっとすごいゲームがあるんでしょう。

だからスポーツ観戦とアメフトファンはやめられません。


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コメント

とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。
はじめまして。あまりに同じような感想でしたので、コメントさせていただきました。

リスクを負うことを決断し、それを成功させた彼らには本当に勇気づけられますね。
栗田さん
はじめまして。
おほめいただきありがとうございます。
また、シェアありがとうございます。
私はプレイ経験がないこともあり、自分の書く感想については、正直あまり自信がないです。
ですから、おほめいただくと、まずほっとしまして、それからありがたいと思い、これからもまたアメフトのことを書いていこうという気持ちになります。
リスクを恐れていては勝ちには行けない、と言うのは、実はいったんこの記事の下書きをした後、あるファイターズOBの方の書き込みにコメントするときに気がついたことで、そのあと、こちらの記事にも埋め込んだしだいです。
経緯はさておき、本当に今回、関学の選手、スタッフの方にはいろいろと教えられて、感謝、感謝です。
初めまして。関学OBの栗田と申します。
昨日は、ドームで母校を応援していた一人です。こちらのブログを今朝拝見して、冷静かつ的確な指摘をされていたので、今日のお昼に私のfacebookのTLでシェアさせてもらいました。
友人の同じ関学OBでファイターズOBでもある仲間もシェアさせてもらいましたので、大勢の関学OBがこちらを拝見させてもらっていると思います。
昨晩、ドームから自宅に戻ってきてからNHKの録画を見て、こちらで書かれている通り「リスクを避けてはいけない」こと、そして「最後までチャレンジし続けること」が大切だなと、冷静になって思えるような試合でした。ドームにいる間は、とてもじゃありませんが、そんなことも思えず、興奮と茫然自失の第4Q以降でしたが。
それでも、ファイターズらしいスペシャルプレイの連続とそれをキッチリ決めてくる後輩たちを持って幸せな時間を持てました。
これからもファイターズをよろしくお願いします。

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