3.11を前に、「"いのちの記録"を未来へ~震災ビッグデータ~」を見た感想



(3/3にNHKで放送された「"いのちの記録"を未来へ~震災ビッグデータ~」の番宣動画)


今年も東日本大震災が起きた3月11日がやってきました。

私が今まで生きていて、唯一味わった大惨事です。

と言ったって、当時も今も神奈川に住んで働いているわけで、北関東や東北の方々から見れば、「大惨事」を味わった内にも入らないでしょうが。

でも、この日は、そしてそれからしばらくはこういう影響に悩まされたんだよ、と語ることができる唯一のことではあります。


さて、先日NHKスペシャルの

「"いのちの記録"を未来へ~震災ビッグデータ~」

と言う番組を見ました。


「ビッグデータ」とは数年前からITの世界で使われ始めた言葉で、Wikipediaによりますと

「通常のデータベース管理ツールなどで取り扱う事が困難なほど巨大な大きさのデータの集まりのこと」

であり

「その格納と活用(検索/共有/分析/可視化など)の実現を目指した技術」

であります。

何が言いたいかと言いますと、私はそういう作業には携わったことはないものの、「ビッグデータ」は私には縁のある言葉なのです。

ですので、この番組を見ようと思いました。


番組の内容は

「被災地の数十万人の行動の軌跡、車載カーナビに残された車の走行記録、震災1週間でつぶやかれた1億8千万のツイートなど、さまざまなビッグデータ」を解析し、それをどう生かそうとしているか

を伝えるものです。

NHK「"いのちの記録"を未来へ~震災ビッグデータ~」より)

とても興味深い内容でした。

印象に残ったことを3つ書きます。


1.ピックアップ現象

携帯電話のGPSやカーナビの分析から、震災後、津波の発生までに、多くの人々が後に津波に遭う地域(浸水地)に行って、高台の方へ向かったそうです。

記憶があいまいで申し訳ないのですが、震災発生後には2千人人ほどしか浸水地に居なかったのが、津波が襲った時には4千人が浸水地にいたそうです。

これは身内を救助するために浸水地に入り、身内を拾って、(ピックアップ)また非難した動きだろう、と説明されました。

ピックアップできて逃げられた人はいいですが、ピックアップの最中に犠牲になった人もいるようです。

情に熱いばかりに犠牲になるというのは、大変せつないです。

番組を見て、私と同じように思った人の声を集めたTogetterがありましたので、リンクを貼っておきます。

togetter「NHK「震災ビッグデータ」、解析して見えた驚愕の行動、家族愛「ピックアップ行動」へのツイート」へのリンク


2.「超」渋滞現象、グリッドロックを予防するために

震災発生後、私も帰路へ歩きながら道が大渋滞しているのを見ましたが、被災地では

「グリッドロック」現象

と言われる、どうしても身動きが取れない「超」渋滞現象が起きたそうです。

一つの地区の外枠の4本の道、すべてが車で埋まってしまったりしたそうです。

そうやって身動きがとれないところに、津波がやって来て、車や人を流したそうです。


番組では、この時の車の動きをGPSやカーナビなどから割り出し、「グリッドロック」現象を起こさない方法を探ると語っていました。

「グリッドロック」現象が起きにくい、橋や道路の配置を考えた町づくりを考えるとか

また、大型ショッピングセンターからの車が「グリッドロック」現象に拍車をかけたようですが、大型ショッピングセンターを避難場所として、そこから車が流失せず、逆にそこを逃げ道とする方策をさぐるとかです。


集められたビッグデータが解析され、このように社会の役に立つのであれば、情報化社会としてとても望ましいあり方だと思います。

(プライバシーの問題とかは残りますが)


3.「情報なき救援活動」が起きないように

ITの世界に居るものとして、見ていて最も何とか考えなければいけない、と思ったテーマでした。

当時は自衛隊の救援活動を助けるITがなく、救助に行ったもののそこに人はいなく、すぐ近くで多くの人が救助を待っていた、と言うこともあったそうです。

これは自衛隊の行動を責めるものではなく、その活動をサポートするITがなかったことこそが残念だと思います。


この「情報なき救援活動」と言うコーナーの最初に、洪水の中で建物の屋上に取り残された人が、英国の身内に救助するよう連絡してくれ、とメールし、その身内の方がtwitterでこのことを広め、東京から東北へ救助のヘリコプターがとんだ、と言うエピソードが紹介されました。

つまり「IT」をうまく使って「C」(communication)をとった結果が、望ましい行動をとらせた、と言えるでしょう。


ヨーロッパでは昔から、

「IT(information technology)」

ではなく、

「ICT information and communication(s) technology」

と言う言葉がつかわれているそうです。

日本でも最近

「ICTカンパニー」だと名乗る企業も出てきました。

言葉遊び遊びだけではなく、真剣に誰もがcommunicationをうまく使えるよう、考えなければいけないんじゃないかと思います。


ただその一方で、先週末にはこんな記事がありました。

Yahooトピックス「安否確認「ソーシャルで」2% 電話は36% 都民調査」へのリンク

いいのかなぁ、それで、と心配になります。

震災当時や、去年の今頃も書きましたが、震災直後、電話やメールはまったく機能しませんでしたが、twitterは正常で、それで私は女房と連絡を取り合って、合流しました。

twitterがなければ、やり慣れてなければ、と考えるとぞっとします。

震災を機に、twitterやFacebookなどのSNSを始めた人も周りに少なくないです。

私もtwitterだけでは心もとないので、LINEやSkypeに登録だけはしています。

(Facebookは、別の目的で登録していますが、同じことが起きたら、多分安否を知らせるために書き込むと思います)

どれがいい、と言うことは断言できませんが、こう言うSNSに登録し、それを使って救助機関へ連絡が取れるノウハウを知っておくことは大事だと思います。

「救助は自分からも呼ぶもの」

と言う心構えで、情報武装しておくべきだと思います。


参考になるかわかりませんが、こう言う記事もありました。

Yahooトピックス「災害時に家族と素早く連絡を取るにはどうするか」へのリンク



最後なりますがに、このビッグデータは、携帯のGPSやカーナビ、そしてツイートからできています。

私は当時、前者二つは持っていませんでした。

三つとも持ってなかった人も少なくないでしょう。

だから、このデータは、ネット上だけのもので、話しにならない、と言う考え方もあると思います。

私も、ネットの動きとリアルの動きとが整合が取れてない、と感じることはあります。

ですから、ネットとリアルの間の整合をとるための修正手段とかも必要となるでしょう


Share/Bookmark

この記事が気にいられましたら、記事の一番下の「ツイートする」「いいね!」ボタンで、ツイートしてもらったり、facebookに載せていただけると嬉しいです。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ここまで読んでいただき、どうもありがとうございます。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

気が向かれましたらこの「にほんブログ村」への投票ボタンを、ポチっと押してもらえれば嬉しいです。
 ↓ ↓
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

ありがとうございます。

またのお越しをお待ちしております(^_^)/~
関連記事
スポンサーサイト

コメント

No title
初めまして。

記事を拝見させていただき、震災避難がしやすい街づくりをシミュレーションできるツールがあればいいなと感じました。

管理者のみに表示

トラックバック