【ネタバレ】日本対フィリピン 第5回アメリカンフットボール世界選手権 アジア予選観戦記




先週土曜日、4月26日に東京アミノバイタルフィールドで行われた

第5回アメリカンフットボール世界選手権 アジア予選 日本対フィリピン

の観戦記を書きます。


その前に、日本はこの大会に4回連続出場で、優勝2回、準優勝と3位が1回ずつと世界的にも強豪です。

対するフィリピンは、2009年にリーグができて、今回が世界選手権予選初出場。

そしてこの試合が初めての国際試合だそうです。

ですから、私の予想は50-0ぐらいで日本が勝つだろう、と考えていました。

そしてフィリピンはどう言うアメフトをするんだろう、というのが今回、最も楽しみな点でした。

初出場とはいえ、アメリカの影響を強く受けている国ですから、洗練されたフットボールをするんじゃないか、と期待していました。


【1Q】

各クオーター(Q)は12分制でした。

日本のレシーブで始まった試合、日本が最初のプレイでWRにスイングパス。

WRはそのままサイドラインをかけ上がって56ヤードのTDパスとなりました。

(日本 7-0 フィリピン)

次のフィリピンの攻撃はパントに終わりました。

遠くに座っていたので正確なところはわからないのですが、普通のフォーメーションからのQBによるキックに見えました。

風下でしたし、窮屈そうなキックでしたので、ボールもあまり飛びませんでした。

1Qは日本が4TDとセイフティもあげ、日本 30-0 フィリピンで終わりました。

両チーム、特に日本がパス偏重の攻撃でした。

【2Q】

2Qはほぼ目の前で展開されたので、よく試合が見えたのですが、やはりフィリピンは通常のオフェンスフォーメーションからのパントをしました。

しかしそれも最初だけで、そのパントをリターンTDされてからは、ややパンターを前に置いたパントフォーメーションからのパントとなりました。

しかし、すきあらばパスを投げる、という動きを常に見せていたように思います。

私は、こう言うフィリピンの姿勢はいいなと思います。

2Qには、ん?と思われるプレイがありました。

一つは日本の風下からのキックオフが、リターナーまで届かず、リターナーとその前の選手との間に落ち、結局日本に抑えられたシーン。

キックオフはパントと違って10ヤード飛べばどちらが抑えてもいいので、リターナーはそこのルールがわかっているのか?と思われました。

たしかに前に出るかどうか、判断に難しい飛球ではありましたし、前の選手もポジショニングや動きにも疑問を感じましたが。

そして前半終了間際に日本チームがニーダウンをした時。

フィリピンの選手はスクリメージラインを越えたあたりで、つっこんでいいものかどうかとまどっているように見えました。

フィリピンチームに経験不足が感じられましたが、下記記事によると、ほぼ未経験者も含んだ急造チームだったそうです。

毎日新聞「アメフット:日本圧勝、5大会連続で突破…世界選手権予選」へのリンク

それにしては2Qを終わって日本 44-0 フィリピンは、かなりがんばったと言えると思います。

【3Q】

日本は時間を潰したり、選手を試すためか、フィリピンは現状を打破するためか、両チームともランが多くなりました。

日本はRBを使いましたが、フィリピンはデザインされたQBランがいくつかありました。

フィリピンがギャンブルからパスを通してファーストダウンを取りました。

結局この試合唯一のファーストダウンになったわけですが、これには私の周りの日本の応援席も大盛り上がりでした。

敵の応援席に同情されるのは、決して喜ばしいものではないと思いますが、フィリピン以外の国が相手でこう言う反応が起きたかどうかは疑問に思えます

日本に圧倒されているとはいえ、それほどフィリピンの選手の動きは好感が持てるものだったと言えると思います。

フィリピンにはフェイスマスクの反則もありましたが、仕方がないか、と思える程度に見えましたし。

負けてると言って、荒れてはいませんでしたから。

しかしその次のパスを日本にインターセプトされ、リターンTDとなりました。

3Qを終え、日本 65-0 フィリピンとなりました。


【4Q】

3Q途中からフィリピンはQBをかえてきました。

新しいQBは、パスの動きはギクシャクしていましたが、走るのはうまそうでした。

そして、フォーメーションがピストル中心になったように思えます。

それまではショットガンかノーバック中心だったと思います。

フィリピンは日本のRBにロスタックルを食らわすシーンがありました。

この時間になっても、まだフィリピンのメンタルは切れてなかったと思います。

とても素晴らしいことだと思いました。

フィリピンの守備は、後半けっこうアグレッシブでどんどん突っ込んできました。

ただ、最後の失点が、その突っ込みを逆てに取られて空振りさせられてのものだったように思えます。


最終スコアは

日本 86-0 フィリピン

で、日本は第1回以来の5回連続本戦出場を決めました

MVPはRB東松選手でした。




【日本オフェンス】

前半はいつもよりパス多めで、前半終わりあたりからランも増えてきたという感じでした。

ドイツ戦ではなかったTDランもいくつかありました。

獲得ヤードが、ラン19回140ヤード、パス19回投げて16回成功の205ヤード、合計345ヤードと、あげた得点のわりには少ないように感じます。

これには、リターンTDがいくつかあったこともありますが、攻撃を開始する地点が、ほぼ敵陣だったから、ということが大きいと思います。

そして、私の素人目には、ビッグプレイはそんなに多くなかったと思います。


【フィリピンオフェンス】

ラインは日本のクイックネスに翻弄されて、常にディフェンスの侵入を許していたように感じます。

それでも、先発したQBの動きは良かったと思います。

動きがギクシャクしていなく、投げるタイミングも良くて、美しい球を投げているように感じました。

ディフェンスを避ける動きも良かったと思います。

いかんせん日本のディフェンスは世界的にレベルが高いので、パスもなかなか通らず、ランもあまり出ませんでしたが、相手が日本でなければ、もっといい数字が残せたと思いますし、完封もなかったと思います。

フィリピンは、ラン17回で-59ヤード。

パスは14回投げて成功4回、インターセプト2回で-45ヤード。


RBも強くて、なかなか倒れないシーンを見ました。

あのQBを生かせるチーム作りをすれば、いいオフェンスができるんじゃないかと思います。




【日本ディフェンス】

安定の強さでした。

相手にファーストダウンを一回しか許さなかったのは、どんな相手でも大したものだと思います。


【フィリピンディフェンス】

この試合最大の驚きは、フィリピンディフェンスの集まりの速さでした。

日本選手がパスをとった後、何人もの選手に囲まれるシーンをよく見ました。

ライン戦で圧倒する、と言う場面はなかったように思います。

(でも敢闘賞は92番のDLの選手だったようですが)

パスラッシュはかけていましたし、ロスタックルも奪いました。

予想以上に素晴らしかったと思います。


【フィリピンチームに期待します】

前回のアジア予選に参加したのは、日本と韓国のみでした。

というより、今回参加したフィリピンとクウェートを除けば、アジア予選に出場したことがあるのは日本と韓国のみです。

とても寂しい状態でしたので、今回参加国が二つ増えたことには、アメフトファンとして本当に感謝です。

今回フィリピンは大敗しましたが、急造チームなのでしょうがないと言えるでしょう。

それより、こんな大差なのに、最後までパスラッシュを仕掛けるなど、メンタルが切れなかったのは敬意に値します。


フィリピンの選手の中には、運動能力が高い選手が何人もいたように思います。

ですから、じっくりと育成すれば、本戦に出場しても勝ち星をあげることができるチームがそう時間をおかずにできるように感じました。

偉そうに書かせてもらいますと、今回フィリピンチームは、日本チームから、これまでに経験したことがない次元のプレイを見せられたことと思います。

フィリピンが強くなる過程で、この試合で得られた経験が役に立てばいいなと願います。

個人的には、そんなフィリピンチームの初めての国際試合が現地で見られたことは、光栄に思っています。


なお、応援の声の大きさでは圧倒的に数に劣るものの、フィリピンの勝ちだと感じました。

フィリピンのオフェンスの時に声を出す、と言うことが多かったですが、これは日本でもありがちな誤解だと思っています。


とにかく、会場まで脚を運んでくれたファンのためにも、フィリピンが強くなることを願いますし、そうなると信じています。





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