【第49回スーパーボウル】遅ればせながら感想を~完全にネタバレです



(第49回スーパーボウルのハイライト動画

 あんな試合だったから、もうちょっと長くてもいいんじゃないか、とも思うんですが)


日本時間の今週月曜日の朝行われた、第49回スーパーボウルのことを書きます。

全体的な感想、と言うよりは、部分部分をつまみ食いした形になると思います。


1.試合を決めたあのプレイと、プレイコールについて

結局最後のペイトリオッツのSマルコム・バトラーのインターセプトを書くことにしました。

試合残り26秒で2ndアンド1。

1ヤード進めば、シアトル・シーホークスが逆転するシチュエーションでした。

多くの人が、シーホークスはRBマーション・リンチのランで行くべきだったと考えたようです。

しかしシーホークスが選んだのは、QBラッセル・ウィルソンのパス。

狙い通りの方向、そしてWRはその通りに走りこんできました。

しかしSバトラーがそこに割り込むようにしてインタセプト。



これで試合が決まりました。

残り時間は20秒を切り、シーホークスのタイムアウトは1回だけ。

もうよほどのことがないかぎり、逆転は無理でした。

そして最終スコア

ニューイングランド・ペイトリオッツ 28-24 シアトル・シーホークス

でペイトリオッツが10年ぶり4回目のNFLチャンピオンとなりました。


このシーホークスのプレイコールですが、前述したように、リンチでなくてもすくなくともランプレイを予想し、またそうするべきだったと言う声は多いです。

逆に、完全にランプレイが予想され、「パスはありえない」と言う状況だったがゆえのパスプレイで、プレイコールは悪くなかった、と言う声もあります。

こう言うツイートがありました。




試合残り26秒で2ndアンド1、でタイムアウトは1回。

私はこの状況でランは危険だと思います。

下手すれば10秒以上かかると思いますから。

4回プレイして1ヤード行けばいい、と考えたら、ここでのパスは「奇策」ではなく「安全策」であるようにも考えらます。

しかしそれは、最悪でもパス失敗で時計が止まることを考えてのこと。

インターセプトは考えなかったでしょう。

もしパスが決まっていれば、

「相手のウラをかいた名采配」

と言われ、後世に語り継がれたはずです。

こう言う「奇策」が大きな影響を及ぼした時、私が時々思い出すのは、1982年の日本プロ野球、パシフィックリーグ前期日程の天王山で、広岡達朗監督(当時)が、リリーフ投手の変則左腕、永射投手を先発させたことです。

当時は予告先発制度はありませんでした。

広岡氏は当時のことを

「みんなが納得するように、ローテーション投手を先発させる手もあった。

 しかし、それで負けるのはしゃくだった。

 永射投手を投げさせると決めた後は、もう何も迷いはなかった。」

と語ったそうです。

キャロルHCもそんな心境なのかな、と想像します。

ランが失敗しても、ペイトリオッツのディフェンスが賞賛されただけで、キャロルHCの采配をどうこう言う人はいなかったでしょう。

でも「みんなが納得するプレイ」で失敗しては、と納得いかなかったのでしょう。

後悔しなかったのは、かなり本心だと思います。


逆に、ペイトリオッツはなぜここまでタイムアウトを取らなかったんだろう、と言う疑問もあります。

たしか2回残っていたと思います。

QBトム・ブレイディは、1分前に逆転のTDパスを投げ、勝利を確信してベンチに座っていましたが、

「もう一度攻撃しなければならない」

と思ったそうで、パスの練習を始めました。

残り10数秒で逆転されたら、いくらブレイディでも再逆転の目はなかったようにも思えるんですが。

しかし結果的に、タイムアウトをとらずに時間を流したことで、シーホークスをパスに追いやった、と言う見方もできます。

百戦錬磨で奇才ビル・ベリチックHCならそれぐらいのことを考えそうですが、実際のところはどうなんでしょう?

これも、もしシーホークスが逆転に成功し、そのまま試合が終わっていたら、

「なぜタイムアウトを使って時間を残さなかったのか?」

と批判されていたでしょう。


すべては私より何万倍もアメフトを知っている人たち、HCやコーチ陣、そして選手がやったこと。

私は、「たら」「れば」を考えるしかできず、「べき」は語りたくはないな、と考えます。


2.すばらしき「12番目の選手」

この試合でも、ペイトリオッツとブレイディを苦しめたのは、シーホークスの「12番目の選手(12th Man)」、つまりファンでした。

どちらのホームでもないアリゾナで行われたスーパーボウルでしたが、ゲーム中のペイトリオッツのオフェンスでは、「12番目の選手」のクラウドノイズが激しく、ブレイディをいらつかせたように感じました。

もしシーホークスが勝っていても、MVPが「12番目の選手」になることはありませんが、実質的にはそうだった、と言って良かったかもしれません。

シーホークスは球団創設と同時に、12番を永久欠番にしましたが、NFCチャンピオンシップに続き、それだけの意義は見せてもらいました。


3.スーパーボウルでトム・ブレイディを応援したのはいつ以来だろう…

「他チームのファンとしては、試合を見ないと、どちらを応援するかわからない」

と以前書きましたが、結局、これが最後のチャンスかもしれない、と思い、ペイトリオッツとブレイディを応援しました。

いつ以来だろう、ブレイディを応援するのは…

特にアンチと言うわけではないのですが、同じ選手が勝ち続けるのは、特にひいきチームの選手でもない限り、あまり好きではないので、初めてスーパーボウルに出てきた2001年シーズンのスーパーボウル以来の応援になるかな、と考えます。

しかし、ここ2回のスーパーボウルで、いずれもニューヨーク・ジャイアンツに敗れ、そしてこれまで以上にチームの苦悩を一人で抱えているように感じるブレイディを見ると、今回は応援せざるを得なくなりました。


ブレイディのファンには申し訳ないですが、これでブレイディはいつでも心おきなく引退できるでしょう。

しかしその考えは、彼にはないようです。

「NFL JAPAN.COM|栄華極めたブレイディ、現役引退の可能性はきっぱり否定 」へのリンク

NFLの歴史では、よく「ディケイド」と言う言葉を使います。

これは「10年代」とか「10年間」と言う意味で、今、2015年は「2010年代」と言うディケイドに入ります。

ブレイディは2000年代と2010年代の2つのディケイドでスーパーボウルに勝ったわけですが、一人のQBが違うディケイドにスーパーボウルに勝つ例は、他にあったかどうか…

彼が何と言おうと、現役生活はもう短いものと考えられます。

トム・ブレイディは、間違いなく、史上最高のQBの一人です。

その現役生活を同時代人としてみることができる我々は、とても幸せだと思います。

そのプレイを目に焼き付ける気持ちを持ちながらも、

「もうブレイディは出てこなくていいやん」

とか文句を言いながら、今後の彼のプレイを目に焼き付けて行きたいと考えます。


4.スーパーボウルの一瞬だけ輝いた選手にならぬよう

20年ほど前のことですが、

「スーパーボウルの一瞬だけ輝いた選手たち」

と言う特集記事がありました。

第22回スーパーボウルで、ラッシング記録を樹立し、今もその記録をやぶられていないRBティミー・スミス(ワシントン・レッドスキンズ)や、キックオフリターンタッチダウンを決めた、フルトン・ウォーカー(マイアミ・ドルフィンズ)かスタンフォード・ジェニングス(シンシナティ・ベンガルズ)の名前があったように記憶します。

その中に、ジャック・スクイレック(Jack Squirek)の名がありました。

スクイレックは第18回スーパーボウルで、前半終了間際に、QBジョー・サイズマン(ワシントン・レッドスキンズ)が投げたパスをインターセプトし、そのままTDを決めたロサンジェルス・レイダーズのLBです。

このプレイです。



彼のこのプレイでスコアは21-3とレイダーズがリードを広げ、前半を終えました。

最終スコアは38-9でレイダーズが勝ったのですが、スクイレックのこのプレイは、レッドスキンズにかなりのダメージを与えたプレイだったと思います。

レッドスキンズは14-3で前半をしのいで、後半に建てなおそうと考えていたはずですから。


スクイレックはこの試合でも控えのLBだったのですが、このプレイ以外、NFLではほとんどぱっとした数字を残さぬまま、現役を引退しました。


今回のスーパーボウルのマルコム・バトラーのインターセプトを見て、スクイレックのことを思い出しました。

バトラーもまた、この試合の前まではぱっとした数字を残していません。

今季ドラフト外でペイトリオッツとサイン。

レギュラーシーズンでの先発は1度だけ。

サックもインターセプトも記録していません。

しかしこの大舞台で大きな仕事をしました。

インターセプトを決めた前の前のプレイでは、WRカースに奇跡的なキャッチを許しています。

それをひきずることなく、次のプレイを読んだ素晴らしい選手。

レギュラーシーズンで1回のパスキャッチがなかったものの、この試合で大活躍したシーホークスのWRクリス・マシューズと並んで、願わくばこのままブレイクして、長く活躍してほしいな、と思いました。


5.歴史に残るスーパーボウルとなるか?

第49回スーパーボウルは、間違いなく歴史に残ります。

それは、シーホークスが逆転、と言うモメンタムが劇的なプレイで断たれたことが大きな要因だと考えます。

これまで、試合終了間際の大逆転、と言うスーパーボウルは何度もありました。

第23回、第42回、第43回など。

これらはこれらで素晴らしいのですが、モメンタムから言って、もう逆転するんだろう、と言うのがなんとなく予想できました。

しかし今回は、そのモメンタムが見事に断ち切られた、希有なケースだと思います。

そのプレイについて、後世長く語られるでしょう。

だから、このスーパーボウルは、歴史に残ると考えるのです。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
ここまで読んでいただき、どうもありがとうございます。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

ランキングに参加しています。

気が向かれましたらこの「にほんブログ村」への投票ボタンを、ポチっと押してもらえれば嬉しいです。

 ↓ ↓
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

ありがとうございます。

またのお越しをお待ちしております(^_^)/~
関連記事
スポンサーサイト

コメント

おほめいただき、ありがとうございます
bobykentさん、コメントありがとうございます。

ビル・ベリチックがタイムアウトを取らなかった件、NFL JAPAN.COMの「勝敗分けた決断、ベリチックHCがタイムアウト取らなかった理由」と言う記事の中で、自信満々に相手のプレイが読めたから、と書かれています。
しかしそれがうのみにできないところが、ベリチックの損なところでもあり、勝負師としての強みだと思います。
実にナイスな分析
ペイトリオッツを応援してくれてたんですね~
逆風を感じてたので 始まるまでは正直きつかったですね

ベルチックのタイムアウトの有無ですが
私も正直 分かってませんが
シーホークスがパスを選択したのが分かったと言ってるので
この時点で勝ったと判断したのかな~?とも思ってます

しかし決められたら 逆転は無理だったろうから
開き直りもあったと思いますがね~
一生ものの声もありますよ〜
もんちぇさん、コメントありがとうございます。
SNSを見ていると、この試合が見られたことは、一生の宝になる、と言う声もあるくらいですよ〜
知らない人とでも、こに試合を見た人とは2時間は飲めそうです。
「オードリーのNFL倶楽部」はBSでの試験放送が終わってしまいましたが、CSと関東地上波では今月いっぱいあるみたいですので、なるべく正確にブログに書いていきたいと思います。
本当にこんなゲームを観ることができて幸せです。
オードリーの番組が年明けから放送されなくて残念ですけど(>_<)

管理者のみに表示

トラックバック