【アメフト世界選手権2015】日本がメキシコをやぶり決勝進出~「今度の日曜日は日本が勝つ、俺が保証する」



(日本対メキシコ戦のハイライト動画

 フル動画はこちらにあります

 Youtube「IFAF Football Mexico vs Japan」へのリンク


昨日の朝、アメリカのオハイオ州カントンで行われている、

第5回IFAFアメリカンフットボール世界選手権2015

は大会3日目を終えました。


その中の日本対メキシコの試合について書きます。

1.試合前の予感

これまで日本はメキシコと何度も対戦し、すべて勝ってきました。

第1回、第2回の大会では、日本対メキシコが決勝戦でした。

しかし、昨年の世界大学選手権、U-19世界選手権では、前者で惜敗し、後者では引き分けでした。

なんかメキシコッて強くなったのかな、と言う印象を昨年受けました。

そして今回の大会では、メキシコはこれまでと違い、チームとしてまとまっていて、オフェンスラインについてはアメリカより強いんじゃないか、と言う声も読みました。

今回はやばいかなぁ…

と、悪い予感がしなかったとは言えないです。

しかし、私の「悪い予感」は、たいていはずれてきました。


2.試合の大まかな流れ

日本のレシーブで始まった試合、キックオフリターンは動画配信サイトを探していて見ることができませんでしたが、1:18のWR栗原選手の70ヤードのTDレシーブのあたりからは見ることができました。

70ヤードと言っても、ボールを捕った栗原選手のランアフターキャッチがほとんどでした。

一発目のタックルをかわすと、二発目は寄せ付けず、あとはサイドラインをかけあがって行きました。

まあ先制してもね、次の攻撃を抑えられるかどうか…

しかし日本はメキシコの攻撃を抑え続け、1Qにもう一回栗原選手がTDパスをレシーブしました。


メキシコオフェンスはけっこう前進していました。

とくにQBのランが出ていたように感じました。

(実際、メキシコでこの試合で最もランでヤードを稼いだのは、QBでした)

しかし反則やターンオーバーでことごとくチャンスをつぶしていたように記憶します。

「メキシコはあらい」

と言う声が試合後あったように、こう言うところがあらかったように思えます。


日本はとにかくパスがガンガン決まっていました。

この試合は1試合目に出場した加藤選手ではなく、高田選手でした。

非常に良かったと思います。

そのスピードにメキシコのディフェンスがついてこれなかったように思えました。


実はこの大会前、私はQBに不安を感じていました。

壮行試合では高田選手は素晴らしかったですが、加藤選手は短いパスを何度か失敗していましたし。

NFL JAPANのサイトには、主要選手の決意表明の動画があるのですが、QB高田選手、加藤選手のものはありませんでした。

このことも、今回はQBにタレントがいない、と言うことを感じさせられました。

ですが、初戦の加藤選手と言い、この試合の高田選手と言い、予想をはるかに上回るパフォーマンスだったように思えました。


日本は2Qにもう一つTDを決め、21-0で前半を折り返しました。

なんだ、試合前の心配は杞憂だったな、と思えました。


しかし後半、日本が最初のドライブでFGを失敗したあたりから、いやな空気になりました。

その失敗から攻撃権を得たメキシコは、そのドライブをTDパスで決めました。

これで21-7。

そりゃあメキシコだってだまっちゃいないよな、1TDぐらいするわな、ま、次なんでもいいから得点すればいい、

と気持ちを入れかえて見続けたのですが、日本は次の攻撃をパントに追いやられました。

(ただこのパントは、メキシコ陣10ヤードのところで外に出す、ものすごくいいパントでした)


しかしメキシコはこの流れを活かしきれませんでした。

自陣ゴール前で反則を繰り返し、最後はパスを三宅選手にインターセプトされてしまいました。

このインターセプトはいやな空気を断つ、ビッグプレイだったと思います。


そのまま日本は4Qに入っても攻撃を続け、最後はRB高木選手の1ヤードのTDランでしめました。

もう日本は流れを引き渡すことなく、この後唯一の学生選手、RB李選手の2ヤードのTDランで加点しました。


結局試合は35-7で、日本が勝ちました。

「起承転結」を地で行った試合だったと思えました。

試合のMVPには、QB高田選手が選ばれました。





3.記録では日本が負けていてもおかしくなかった

この試合に関する記録は、下記リンク先にあります。

「 box score」へのリンク

これを見ると、獲得ヤード、獲得ファーストダウン数、攻撃時間のすべての項目で、わずかではありますが、メキシコが上回っています。

この三つの項目で上回れば、だいたい勝ちます。

しかしそうではなく、メキシコの大敗に終わりました。

それは前述したように、反則(メキシコ12回、日本3回)とターンオーバー(メキシコ5回、日本はなし)で、チャンスの芽をことごとくつぶしたからでしょう。

やっぱりメキシコはあらかったです。

下記リンク先の記事の「〈中村多聞の目〉」には、メキシコに手厳しいことが書いてあります。

「日本、メキシコ破り決勝へ 米国と再戦、第5回世界選手権 - 週刊TURNOVER - アメリカンフットボール・WEBマガジン - 47NEWS(よんななニュース)」へのリンク

結局文中の

「フットボールはフィールドにいる11人の総合力で1プレー、1プレーを戦うので、ボールを持った時だけ集中したり気合いを入れるなどしても駄目です。」

と言う言葉に、メキシコの敗因が表れていると思います。

メキシコのLBフェルナンド・ロザーノは

「日本はとても規律正しいチームだ。

 彼らはひとつひとつのプレイでそれが発揮できたのが良かった。

 我々はバラバラだった」

(“They’re a very ordered team, They had each play very well timed, and we played in a very disorganized way.”)

と語っています。

大会公式サイト「Japan 35, Mexico 7」より)

結局メキシコはこれまでと同じだったように思えます。

しかし逆に言いますと、のびしろが十分にあるということです。

フィジカルではメキシコの方が上だと感じましたから、もっとチームを整備すれば、日本はかなわなくなるかもしれません。


4.決勝はアメリカと

決勝戦の日本の相手は、フランスを82-0でくだしたアメリカです。

日本とアメリカが決勝であたるのは、ランキングから言って順当なのですが、特に日本の場合、その順当さを守るのは大変だったと思います。

日本は中2日、メキシコは中5日での試合でした。

力から言って順当だとしても、偶然とはいえこのスケジュールは酷だったと思います。

ただし、第1回から帯同しているトレーナーの方は、前回のアメリカ戦からの選手の体力の回復ぶりの早さに驚いたそうです。


そして、メキシコにしてもそうですが、次のアメリカ戦を考えると、全力で戦うわけにもいかなかったでしょう。

それは、手の内を全部見せるわけにはいかなかった、と言うことです。

アメリカに勝つには、正面からぶつかっていってもむずかしいでしょう。

そのためには秘策がいくつか必要だと思います。

それを見せるわけにはいかない試合だった、と言うことです。


アメリカだって、まだ手の内の全部を見せたわけではないと思います。

中村多聞氏が

「(アメリカは)前回のような作戦無用の正面衝突シンプルフットボールだけでは戦えないことも理解していると思います。」

と書いている通りです。

と言いますか、中村氏の文を読んで、アメリカはここまで日本を警戒してくれているのか、と嬉しくなりました。


5.誰かジョー・ネイマスにならないか

決勝戦は日本時間の7月19日(日)朝8時から行われる予定です。

この記事のタイトル、アメフトファンに詳しい人なら、ジョー・ネイマスの

「今度の日曜日はジェッツが勝つ、俺が保証する」

をまねたものだとわかってくれると思います。

誰か

「今度の日曜日は日本が勝つ、俺が保証する」

と言う選手は出てきませんかね。

(アメリカ時間では土曜なんですが…)

しかしネイマスのこの言葉は、その発せられた背景を考えますと、簡単にまねるべきものではないかもしれません。

ですが、日本のアメフト界の未来がかかっているともいえる試合です。

やっぱり誰か言ってくれないかな


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