【第5回アメリカンフットボール世界選手権】日本対アメリカの決勝戦のことなど



(アメフト世界選手権決勝、日本対アメリカのフル動画

 55:00あたりから試合が始まります。)


第5回IFAFアメリカンフットボール世界選手権が、昨日終わりました。

日本は決勝で敗れ、準優勝となりました。

試合の感想と言うかまとめを書いておきます。

試合の経過は、それが載っている記事のリンクを貼っておきますので、そちらを見ていただきたいです。

私が書くとだらだらと長くなるだけですので。


1.試合の感想

日本 12 − 59 アメリカ

と言う結果の割には、試合後、「残念」と言う気持ちはありませんでした。

それは、私の「優勝してほしい」と言う気持ちがこの程度のも、と言うのを表すものでもありますが。

やっぱアメリカは強いな、と思いました。

このゲームは日本もアメリカも最後の試合と言うことで、どちらも次の試合を考えず、持ちうるカードのすべてが遠慮なく出せる試合だったと思います。

この辺が、第1戦の日本がアメリカに43対18で敗れた試合とは違うところだと思います。


それを見て思ったのは…

アメリカは強すぎる、と言うことでした。

スコアの差が第1戦の25点差を上回り、47点差となったことが、まずそれを表しています。

そして内容も…

アメリカのパスはほとんど失敗しませんでした。

25回投げて、23回の成功です。

ランは205ヤード(平均5.5ヤード)でした。

ラン守備は、けっこう日本はがんばったな、と思います。

でも、一発ロングゲインが多かったように感じます。

日本のディフェンスは、アメリカ以外では、こう言うことはなかなかないんですが。

印象としては、アメリカのオフェンスの時は、とにかくどこかにつけいる空間がある、そんな感じでした。

そしてそこをうまくついてきたなぁ、と思いました。


ただ、予想より荒かったように感じます。

日本相手に7回の反則(日本は4回)は多すぎると思います。

それにプレイが意外と荒かったと思います。

QB加藤選手へのラフィングザパサーなどは、本当に余計なプレイだったと思います。

完敗したように見えて、日本はけっこうアメリカを追いつめていた、と見ることもできるでしょう。

楽観すぎるかもしれませんが、時々アメリカがあせっているように思えるシーンもありました。


ディフェンスは、とにかく日本の選手に誰かがついていている、または進路に誰かがいる、と言う感じで、スキがありませんでした。

それでも、その隙間を縫うように日本は前進している時もありました。


スペシャルなプレイは、どちらのチームにもなかったように記憶します。

日本は1度くらいパントフォーメーションから何か仕掛けてくるかな、とも思いました。

実際そうしようとしたのかもしれませんが、相手の動きを見て、無理と判断して、そのまま蹴ったのかもしれません。

リバースからのハーフバックオプションパスが1回ありましたが、不成功に終わりました。


私が一番恐れていたのは、女子サッカーでなでしこJAPANがくらったように、最初の方でアメリカが奇策を繰り出してくることでした。

それをやられたら、もっと点差は開いていたかも、と思います。

ひょっとしたら、日本が何らかの理由でそれをさせなかったのかもしれません。


最初に書きましたが、結果の割には、試合後、「残念」と言う気持ちはありませんでした。

それに最後まで一生懸命見てしまいました。

私はけっこう飽きっぽい性格で、一方的になると見ることをやめたりするんですが、最後の最後まで一生懸命見てました。

日本に、ひとつでも多く相手や観客の記憶に残る、そんなプレイを期待してみました。

それぐらいおもしろい、と言いますか、注目できる試合だったと思います。


私としては、ちゃんと最後まで戦ってくれた日本チームには、感謝の念しかないです。


2.試合に関するサイトへのリンク

試合のことを伝えるサイトへのリンクをはっておきます。

大会公式サイト「box score from the game」へのリンク

試合の経過、詳細な成績と1プレイごとの記録が書かれています。

数字だけ見れば、こんなに点差が開くようなゲームには思えませんでした。

全15ページ。

アメフトってビッグデータだな、と思わされます。


大会公式ブログ「United States 59, Japan 12」へのリンク

試合の感想が書かれています。

大会MVPのアメリカWRトレント・スティールマンはこう語っているそうです。

“We play football. We came in with the mentality that we’re going to teach the rest of the world that this is our game, and we did that for four games straight games.”

「我々は、アメリカンフットボールをプレイした。

 我々は、他国に対し、これがアメリカのゲームだ、ということを知らしめる気持ちで、試合に臨んだ。」

おおよそ「謙虚」とは対極にあるように感じることもできますが、やはりこの意識が根底にあるから、アメリカは強いんだな、と思わされます。

前のアメリカ戦の感想でも書きましたが、

「日本は勝ち続けることで、剣道のあるべき姿を示さなければいけない」

と言う声に似ていると思います。


QBのバークも言っています。

“It just goes to show how good Americans are at football,This is our sport. We invented it, and we’re going to be the most dominant in the sport for years and years upon decades.”

「アメリカ人がいかにアメリカンフットボールに秀でているかを示したゲームだと思う。

アメリカンフットボールは、我々アメリカ人のものだ。

我々はこのスポーツを作った。

これからもずっとずっとこの世界を支配していくのだ。」

「dominant」の動詞形である「dominate」(支配する)と言う言葉は、よくアメリカンフットボールで使われますし、今回の日米戦では
、アメリカが試合を支配した、と言う言葉をよく見かけました。

まさにそう言う試合だったと思います。

このブログ記事の後半のほとんどは、いかにアメリカンフットボールがアメリカ人にとって特別なスポーツで、アメリカ人はそのことを証明した、と言う内容のようです。

最後に日本の森HCのことが書いてあります。

「我々はもっとフィジカルやテクニックを向上させなければいけない。

私は選手たちを誇りに思っている。

しかし、日本のアメリカンフットボールは、もっと向上させなければいけない(ことは事実だ)。

オフェンスもディフェンスも、スペシャルチームも。」


「日本は米国に敗れ準優勝 12―59、第5回世界選手権 - 週刊TURNOVER - アメリカンフットボール・WEBマガジン - 47NEWS(よんななニュース)」へのリンク

試合の経過と、インタビューが載っています。

森HCは「今日の試合の中で、こうすればよかったとかいう問題ではない。」と語っています。

手も足も出なかったようなことを言われているように感じますが、そんなこともなかったように思います。

WR木下選手の言葉は印象的でした。

「今回のアメリカチームが、今日の試合でようやく本気になったということ。その本気になったアメリカを想定できなかったのが、今の日本の実情なんじゃないかと思う。」

う~ん、なるほど。

アメフトって深いな、と思いました。

この試合でも大活躍だったWR栗原選手の言葉は興味深いです。

「差はあるけれど、こういう敗戦を2回経験できたのは大きい。」

昨年日本と対戦したフィリピンは、この試合以上の敗戦を味わったのですが、とにかく日本と対戦できたことが嬉しくて、クラブチームレベルでいいから、もっと両国間のチームで対戦しよう、と言ったそうです。

そのことも思いだされて、栗原選手の言葉は感慨深いと思いました。

いつも楽しみにさせてもらっている「〈中村多聞の目〉」ですが…

やはり見るところが違うな、と思わされました。

そして何よりも前向きでした。

「甘口」ではなく。

ありがたく感じました。


「「世界選手権を終えて」 編集者のつぶやき - 週刊TURNOVER - アメリカンフットボール・WEBマガジン - 47NEWS(よんななニュース)」へのリンク

日本代表の活躍ぶり、そして課題が書かれています。

「日本協会の協力と努力が不可欠である。コーチ陣の専従制度、財政面の充実など、実際にフィールドで戦う選手やコーチには力が及ばない部分での手厚いサポートが必要だ。」

まったく同意です。

逆にそう言うものが不足している中で、世界を相手にしてずっと3位以内をキープしている日本のアメリカンフットボールは、「賞賛に値する」と言う言葉では足りないほどすごいと思います。

協会もサポートしたいのは山々だと思うんですが、財政面はたしかに弱いところだとは想像がつきます。

もっともっとアメリカンフットボールのおもしろさを世に広めて、少しでも多くの方が見に来られるようにしなければいけない、そう思います。


アメリカンフットボール日本代表チーム「日本代表がアメリカ代表に完敗 銀メダル獲得で大会終了」へのリンク

順番が前後しますが、試合の経過が書いてあります。

日本語版では、今のところこの記事が一番詳しいように思えます。


そしてここでもインタビューが。

これまで紹介した記事で、書かれてなかったものの中で印象に残ったのは以下のものです。

森HC

「もう少しやれることはあったかもしれませんが、勝てるチャンスはあったかと言うと、そうでもない。今のままで同じ土俵で勝負するのは難しいかもしれない。今回感じたのは、バックフィールドのフィジカルの差です。

(中略)

今のレベルで、通用する部分が一つ二つあっても、勝機を見出すのは厳しいです。」

これまでのインタビューをもっと具体的に掘り下げたもののように感じられますが、決して悲観されているわけではないと思います。

WR栗原選手

「個々の能力だけでなく、チームとしても何かを変えないと、この差はとうてい埋まらないと思います。」

これは森HCの意見とは反するもののように思えますが、結局みんな、何が正解なのか、それを求めて苦しんでいることだろうと思います。

それは悪いことではないと思います。

WR宜本選手

「対抗できない感じはしなかったです。このレベルなら勝てる相手なので、QBとレシーバーの精度、勝負どころの精度を上げていく必要があると思います。」

組織力の向上を訴えているところは、栗原選手の意見に近いかと思います。


オールトーナメントチーム(各ポジションごとの最優秀選手で作るチーム)のことに触れてあります。

1stチームには

WR栗原 崇(IBMビッグブルー)、OL勝山 晃(富士通フロンティアーズ)、DB砂川 敬三郎(オービックシーガルズ)の3選手

2ndチームには

QB加藤 翔平(LIXILディアーズ)、RB高木 稜(IBMビッグブルー)、WR前田 直輝(LIXILディアーズ)、TE春田 崇博(富士通フロンティアーズ)、OL小林 祐太郎(富士通フロンティアーズ)、K佐伯 眞太郎(パナソニックインパルス)、LB天谷 謙介(LIXILディアーズ)の7選手が選ばれています。

2チーム合わせて10人の選出はアメリカに次いで2番目。

準優勝だから当たり前だろう、と思われるかもしれませんが、これまでチーム力で勝ってきた日本ですから、意外に多いな、と嬉しくなりました。

なお、他国の選手を含む全選手は、下記リンク先に載っています。

大会公式サイト「USA wide receiver Trent Steelman named tournament MVP」へのリンク


大会公式サイト「Aslimoski, Pons and Wakisaka are statesmen for international football」へのリンク

大会に出場した選手の中で、高齢の選手のことをとりあげたもののようです。

46歳の日本の脇坂選手のことが書かれています。

「今回の決勝戦を最後に、31年間プレイしてきた脇坂選手が引退したとしても、誰もそれをとめられないだろう」

みたいな、刺激的なことが書かれています。

閉会式では、実況席から「50歳になる次の大会でも、ぜひプレイしてほしい」と言うようなことが言われていたようです。

脇坂選手、どうするんだろう…


その他、こんなサイトがありましたので、とりあえずリンクだけはっておきます。

American Football International「USA Overwhelms Japan To Win Gold Medal」へのリンク

小西綾子のハドルブレイク「アメフト世界選手権決勝戦、試合終了。」へのリンク

以下は、この試合に関するコメントとかツイートです。

「日本、米国に敗れ優勝ならず アメフット世界選手権」へのリンク

「日本、米国に敗れ準優勝=アメフット世界選手権」へのリンク

togetter「第5回アメフト世界選手権、日本対アメリカの決勝戦のまとめ」へのリンク


試合終了。日本 12-59 アメリカ。日本は銀メダル。

Posted by American Football Japan National Team on 2015年7月18日



3.その他

1)大会のハッシュタグがトレンド入り

この大会は米オハイオ州カントンで開かれていますが、同州クリーブランドでは、大会のハッシュタグ「 #IFAFWC15」がトレンド入りしたそうです。





2)ブレット・ファーブの失言

昨日は試合と並行する時間帯で、ブレット・ファーブのパッカーズの殿堂入り式典が行われました。

ファーブはスピーチの中で、この大会に出ているディラン・ファーブのことに触れたそうですが、この大会のことを「オリンピック」と言ってしまったそうです。

ほほえましい失言だと思います。





3)シャーロックと言う選手

アメリカ代表にジャック・シャーロックと言う選手がいました。

20150719アメリカのシャーロック


この写真は1Q最初のインターセプトリターンTDの後のものですが、間違いで、シャーロックではない選手ですし、インターセプトしたのもシャーロックではないです。

これまで「ホームズ」と言う選手は何人か目にしましたが、「シャーロック」と言う名前の選手を見るのは初めてです。

偶然ですが、昨日はBBCのドラマ「Sherlock/シャーロック」のベネディクト・カンバーバッチの誕生日だそうです。


大会が終わってしまいました。

選手やスタッフの皆様におかれましては、胸をはって帰国していただきたいと思います。

お疲れ様でした。

また4年後も応援させていただきます。

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ここまで読んでいただき、どうもありがとうございます。
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