【甲子園ボウル2015】立命館大学パンサーズ 対 早稲田大学ビッグベアーズの感想~壮絶な総力戦

20141213 #甲子園ボウルがトレンドに上がった動画

(twitterトレンドにあがったハッシュタグ「 #甲子園ボウル 」

 他に大きなイベントがあったかどうかわかりませんが、とにかくtwitterでは盛り上がったようです)


昨日行われた

パナソニック杯 第70回毎日甲子園ボウル

の感想を書きます。


はじめに、この試合の前に私が望んでいたことは、とにかくいい試合をしてほしい、その上で早稲田大学ビッグベアーズに勝ってほしい、と言うものでした。

正直なところ、早稲田大学の負傷者のことを考えると、立命館大学パンサーズに勝つのはそうとう難しいのではないか、と考えていました。

だから、せめていい試合になってほしい、と思っていました。


そして試合終了後、ネットのtwitterの声を拾うと、その通りになったようです

なによりもNHK-BS1で解説をしていた有馬隼人氏の次の言葉で、そう思っていいんだな、と思いました。

「今日のゲームで両チームの選手は、一段ステップアップしたと思います」


結果は 立命館大学 28-27 早稲田大学 と勝敗までは私の願う通りにはなりませんでしたが。

でも、選手がそれで成長できるようなゲームになったのなら、それでいいと思います。


1.前半を振り返って

2Q残り7:29で、立命館のRB西村選手がTDランを決め、リードを0-21に広げたとき、まあこれで早稲田の勝ちは相当難しくなったな、と思いました。

それよりも、いいゲームに終わることが難しくなったと感じたことの方が残念でした。

早稲田はここまで5回のシリーズで、獲得した1stダウンがたしか1回です。

そしてRBのランプレイは、ほとんどがロスでした。

こんなチームがどうやって盛り返すのか、と考えると絶望的で、多少点を返すことがあっても、差が開くことの方が考えられるかな、と思いました。

スコアが開いたことで、立命館は思い切ったディフェンスができるでしょうし。


しかしここから早稲田が地に足をつけてプレイを始めることができたと思います。

短いながらもランが出始めました。

しかも、焦ってパスを投げることもしませんでした。

このように焦りを見せなかったことが、2Q残り3;35からの、パントフォーメーションからのRB須貝選手の61ヤードTDランにつながったんじゃないか、とも考えられます。

早稲田は無理をしてこない、と思わせてのスペシャルプレイだったような気がします。

そして2Q残り0:06で、早稲田QB政本選手のロングパスが、ここまで2回の落球だったWR岡田選手がナイスキャッチ。

捕ってからの走りも見事で、TDとしました。

前半を終わって、立命館大学 21-14 早稲田大学 と、勝敗は一気にわからなくなりました。


2.後半を振り返って

なんとなくですが、ハーフタイムでの作戦の練り直しは関西の大学のほうがうまいんじゃないか、そう言う不安を抱えて後半を見始めました。

立命館の後半2回目の攻撃で自陣でファンブル。

これを早稲田が押さえ、早稲田のK/P佐藤選手の、37ヤードのFGに結びつけ、4点差に迫ります。

3Q残り5:50あたりのことです。

そして早稲田は次の攻撃、最初のプレイでQB政本選手の50ヤード超のロングパスが決まりTD。

ついに21-24と逆転しました。


ここで立命館のオフェンスが、目が覚めたようにRB西村選手の連続ランプレイでゲインを重ねます

しかし早稲田ゴール前5ヤードのところでRB西村選手が負傷。

どうやら脚がつったようです。

そこで立命館のオフェンスが止まったように見えましたが、4Qに入った最初のプレイ、3rdダウンでQB西山がTDランを決め逆転します。


早稲田は4Q残り6:51でFGを決め、28-27と一点差につめます。

ここでつめておけば、最後は名キッカーと言われる佐藤選手がなんとかできると考えて、無理にダウン更新に行かなかったようです。

次の立命館大学の攻撃を抑えたものの、早稲田はその次の残り5:01からの攻撃でインターセプトをくらいます。

そのまま立命館大学に時間をつぶされることも考えられましたが、早稲田ディフェンスは相手の反則もあって、残り1:46で攻撃にボールを渡します。

タイムアウトは2回で自陣12ヤードからの攻撃。

立命館は通常のオフェンスフォーメーションからのパントだったため、早稲田はリターナーを配置しなかったことが、不利な地点からの攻撃につなげられたようです。

FGを決めるところまで進めば、早稲田には名手佐藤選手がいます。

それでもそこまでには、50ヤード以上あり、時間は微妙なものでした。

しかしここで信じられないプレイが。

QB政本選手のプレイアクションからのキープで、立命館陣40ヤードあたりまで走ります。

ただこのプレイの直後に、早稲田にアンスポーツマンライクコンダクトがあり、早稲田陣45ヤードまで戻されます。

でも、残り1:30ほどで、あと20ヤード進めば何とかなりそうです。

この後もさらに政本選手のランが続きゲインしますが、フォルススタートの反則。

これで罰退となり、さらに結果としてタイムアウト1回を失います。

それでも残り21秒からランで9ヤードほど進み、立命館陣35ヤードのあたりまで進みます。

そして残り3秒でタイムアウトをとり、佐藤選手の53ヤードのFGに勝負が託されることになりました。

佐藤選手のキックは左側にそれたようで(テレビでは「届かなかった」と言っていました)、失敗。

ここで試合終了。

本当に、最後の最後まで分からなかった試合でしたが、立命館大学5年ぶりの優勝が、1点差で決まりました。


3.ちょっとした疑問

4Q最初のプレイで、立命館大学QB西山選手のTDランが決まりました。

この前の2プレイ、早稲田は立命館に全身を許しませんでした。

ここで3Qが終わり4Qへ。

クオーターが変わるということは、サイドが変わるわけで、甲子園球場だと、オフェンスディフェンスともに、風景が変わるように想像します。

これはどちらに有利に働くのか?、今でも疑問に思っています。

結果はオフェンスが有利に終わったのですが。

オフェンスは作戦通りにやればいいですが、ディフェンスはリアクションが必要とされます。

QB西山選手のランは、作戦通りではなかったかもしれませんが。

風景が大きく変わるのはプレイに影響するんだろうか?

そんなことをふと感じた瞬間でした。


4.佐藤選手

金曜日のブログで、この試合では早稲田のK/P佐藤選手がカギを握ることになるかもしれない、と書きました。

もし最後のFGが決まっていれば、私にとっては最高の結末だったんですが…

そうならなかったのは、どうでもいいです。


FG失敗となったあと、テレビにはヘルメットを地面につけて立ち上がれずにいる佐藤選手の姿が映りました。

53ヤードのFGは、決まれば甲子園ボウル記録となるほどの難しい距離で、プロでも外しても不思議はないです。

ですから、佐藤選手をせめることは絶対にできないと思います。

佐藤選手ほどの名手がいなければ、FGを選択することもできず、もっと成功の確率が低い、ヘイルメアリーパスを選択しなければいけなかったかもしれません。

あるいは、さらに成功の確率が低いラテラルパスをつなぐラグビーのようなプレイを選択するか。

佐藤選手だからこそ、体験できた失敗だと思います。


佐藤選手は試合を通じて、風にも負けずにパントをいい位置に落としました。

不満があるとすれば、試合後もずっと泣いていたことぐらいです。

きついとは思いますが、胸をはっていてほしかったです。

そして、甲子園での失敗があるからこそ、今の自分がある、と言えるような名キッカーになってほしいです。


5.西村選手のラン

立命館RB西村選手はそうそう自由には走れなかったと思います。

しかし、4Qに入ってもファーストタックルでしとめられることはなかなかありませんでした

また脚がつった後も、鋭いカットを見せていました。

有馬氏によると、西村選手は穴を見つけて走るのではなく、穴を予測して走ることができ、また視野も広いとか。

日本アメフト界にとっては楽しみな存在です。


6.政本選手


正直、早稲田のQB政本選手の活躍ぶりには驚かされました。

有馬氏は、「今日の政本選手は神がかっています」と言った後「失礼、これが政本選手の実力です。素晴らしいです」と訂正していていました。

それでも、ビッグゲームで実力通りの力を出せるのはすごいと思います。

この言葉があったのが4Qの前半です。

そしてそのあとには、自陣ゴールを背をして何の気負いもなくパスを投げたり、また前述の通り走りまくりました。

下記リンク先の記事で、立命館の米倉監督は

「QBの政本君とキッカーの佐藤君は想像以上でした。」

と語っています。

「立命大Vも米倉監督「素晴らしかった」早大称える(日刊スポーツ) - Yahoo!ニュース」へのリンク

今年春先には、世界選手権の日本代表のセレクションにも参加し、一次選択でカットされたものの、高く評価されていた記憶があります。

こんな選手が、一般入学で、理系で建築学科だそうです。

政本選手も将来が楽しみです。


7.総力戦

とにかく、これでもかと言うほど負傷者が出て、そしてフィールドに戻ってきた試合でした

早稲田ではDL庭田選手やOL樋口選手がタンカで退場。

試合前から負傷が懸念されていた主将の村橋選手も退場。

立命館では西村選手や、名前は忘れてしまいましたがDBの選手も負傷しました。

そしてほとんどの選手がフィールドに戻ってきました。

なかには、本当なら戻れないレベルの選手もいたんじゃないかな、となんとなく思えます。

1Q15分と、いつもより3分長い試合だったことも、負傷者続出の大きな原因だと思いますが、それでも最後まで両チームが全力を尽くした総力戦だったと思います。

それを無邪気に称えるのはどうか、とも思いますが、頭を下げたくなる気持ちは否定できません。


8.早稲田のスペシャルプレイ

パントフェイクからのTDラン以外は、早稲田のスペシャルプレイはあまりきまらなかった記憶があります。

そしてそこからの反則とかもありました。

一方で普通のパスやランがけっこう決まってたりしましたので

「もうスペシャルはやらない方がいいんじゃないか」

とも思いました。

でも、スペシャルプレイがあったからこそ、普通のプレイが決まった、と考えても良いのかな、とも思いました。


9.本当にすごい試合だったのか?

試合後の米倉監督へのインタビューが、下の写真の右側のものです。




最初にインタビュアーが

「放送席~」

とかけた声が震えていました

米倉監督は、生きた心地がしていないような感じで、勝った喜びとかは全然感じられませんでした。

私は、おそらく心因性の腹痛がずっと続いて、途中で見るのが怖くなりました。


やっぱりすごい試合だったんだろう、と思います。


最後に、佐藤選手のFG失敗の動画を貼っておきます。

そのことに何の意味があるのか?

酷じゃないか?

自問自答しましたが、やはり記録としてのこしておきたいので。

いつか、中島みゆきの「時代」の歌詞のようになればいいなとおもいます。





そして、本当に最後に、立命館大学パンサーズとそのファンのみなさん、おめでとうございます。

早稲田目線で書いてしまいましたが、ご容赦ください。

ライスボウルが、「早稲田との対戦があったから勝てた」と言える結果になればいいなと思います。


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ここまで読んでいただき、どうもありがとうございます。
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コメント

観れなかったのですが、詳しく解りやすい説明で感動すらおぼえました。ありがとうございます。
私は関学卒なので甲子園ボウルに行けなかった悔しさはありました(>_<)
負けた試合は何せ立命RBの西村君が強烈でした。
関学の分も早稲田の分もライスボウルで暴れて欲しい!

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