【NFL】1958年以来、デトロイト・ライオンズがプレイオフで唯一勝った試合の動画が公開~1991年シーズン、ディビジョナルプレイオフ

1991年シーズンのNFCディビジョナルプレイオフの1試合、デトロイト・ライオンズ対ダラス・カウボーイズの動画が、NFL公式YouTubeアカウントから公開されました。

1992年1月5日に行われたもので、下の動画となります。


(「Lions Capture First Postseason Win Since 1957 | 1991 Divisional Playoffs (Full Game) | NFL」)


この試合、NFC第2シードのデトロイト・ライオンズがダラス・カウボーイズを本拠に迎え、38-6で勝つわけですが、この勝利が、1957年にNFLチャンピオンシップで勝って以来の、ライオンズのプレイオフ勝利であり、また、これを最後にライオンズはプレイオフで勝利していません。

つまりここ半世紀強で、ライオンズが唯一ポストシーズンで勝った試合なのです。


と言うことは抜きにして、NFLを見始めて3年目のシーズンを迎えた私にとっては、とても興味深いゲームで、今でも忘れられないものですので、今回取り上げさせてもらいました。

では何が興味深かったのか、いくつか書かせてもらいます。


1.第3QBエリック・クレーマーの活躍

このシーズンのライオンズは、先発QBのロドニー・ピートが負傷し、2番手のアンドレ・ウェアもまた負傷で欠場することになり、第3QBのエリック・クレイマーで戦うことになりました。

今考えると、第3QBで第2シードまで進んだことは驚異的です。

クレイマーは1987年にアトランタ・ファルコンズで、ストライキをしている選手の代替選手としてプレイしました。

ストライキが終わると、彼はカナダに行き、CFLでプレイしました。

そして1991年にようやくNFLに第3QBとして戻ることができると、いきなり2人のQBが倒れ、ゲームに出場することになりました。

クレーマーは13試合に出場し、ライオンズを12勝4敗と言う好成績と第2シードの座をもたらしました。

そして迎えたこのディビジョナルプレイオフでは、キャリアハイのパス29回を投げ、チームをチャンピオンシップに導くことになりました。

私の感覚では、パスを投げるまでの動きがスムーズではなく、不器用なQBだと言うイメージがあるのですが、それだけにこの好成績は嬉しかったです。


2.バリー・サンダースの信じられないTDラン

当時のライオンズはラン・アンド・シュートと言うパスオフェンスシステムを導入していましたが、それを裏側から支えたのが、史上最高のRBバリー・サンダースだと思います。

相手は、パスを注意すると、サンダースのランが来るので、とてもやっかいなオフェンスでした。

この試合では、試合開始からしばらく、クレイマーからのパスがおもしろいように決まります。

カウボーイズが、ランを警戒しているのを逆手にとったのでしょう。

ライオンズはサンダースのランをなかなか出してきませんでした。

ところで1:42:35からのプレイで、サンダースが47ヤードのTDランを見せます。

このプレイはサンダースのハイライト集でよく見かけるものですが…

初めて見たときにはサンダーズが一瞬消えて、ちょっとしてどこからかスルスルと出てきたように感じ、

「やっぱりバリー・サンダースはすごい」

と思いました。

今見ると、プレイの経過はよくわかりますが、それでもこの動きができるサンダースはすごいと思います。


3.「サムアップ、マイク」

この試合では、ライオンズの選手がプレイの前に集まって、親指を立てた手を集めるシーンがよく見られます。

201611113サムアップ1991プレイオフDAL@DET

これは、シーズン中に選手生命を断たれるほどの大けがを負ったOGマイク・アトレー(Mike Utley)を励ますものです。

このFacebookの「いいね」と同じ、親指を立てるポーズは

「サムズアップ(Thumbs up)」

と呼ばれるものですが、中継では

「サムアップ」

と言われていたような記憶があります。

(聴き間違いかも)

客席にも

「Thumbs up MIKE ! #60」

と言うバナーが見えます。

そういった意味を持つゲームでもありました。


4.アーミーハドル

この試合で、ライオンズのオフェンスはアーミーハドル(オープンハドル)を使っていました。

ちょっとわかりにくいですが、この写真の右側のカラージャージの方です。

201611113アーミーハドル1991プレイオフDAL@DET

円陣を組むのではなく、QBの前に、他の選手たちが2~3列に並んで行うハドルです。

NFLでは滅多に見られませんが、私はこのハドルに、アメリカンフットボールでは大事な「規律」と「リーダーシップ」が感じられて大好きです。


5.現地テレビ局のちょっとした演出


こちらに、ゲーム途中のものですが、クレーマーが誰にどう投げ分けたかを列記したものがあります。

201611113guys in stand1991プレイオフDAL@DET

一番下にある

「GUY IN STANDS 1-35」

とあります。

これは、クレーマーがわざと投げ出したパスがスタンドに入ったものを、そこにいた人(GUY)が捕ったことを指します。

この字幕のあとに、その人が嬉しそうにボールを抱えているのが移ります。

日本テレビの中継では

「このボールと試合のビデオは、彼の一生の宝物になるでしょうね」

と実況されていた記憶があります。


6.今の試合との違い

余談ですが、今のNFLの試合との違いで、気がついたものをいくつか書いておきます。

1)無線がないこと

QBはプレイが終わると、サイドラインを見ています。

これはベンチからのブロックサインを見て、次のプレイを把握しているのです。

当時はまだQBのヘルメットには無線は備わっていなかったので、こういう光景が見られました。


2)青いのも黄色いのもない

画面にスクリメージラインを示す青いラインも、ファーストダウンの地点を示す黄色いラインもありません。

プレイ前の説明と、サイドラインに見えるか見えないかのファーストダウンマーカーだけが頼りでした。

それでもあまり困らずに見ることができていました。


3)チャレンジがない

このころはまだチャレンジ制度がありませんでした。

それでもインスタントリプレイは行われていました。

どういう条件の時にリプレイが行われていたかはわかりませんが。

このシーズン、スーパーボウルはワシントン・レッドスキンズとバッファロー・ビルズが対戦しますが、レッドスキンズのWRアート・ムンクへのTDパスが、インスタントリプレイで取り消されたりしました。

時期は忘れましたが、その後いったんNFLからインスタントリプレイ制度は廃止されます。

そして、リスクを伴う「チャレンジ制度」として復活していまに至ります。


4)NFLから消えたラン・アンド・シュート

前述しましたが、この時ライオンズはラン・アンド・シュートと言うオフェンスシステムを採用していました。

この時期には他にもヒューストン・オイラーズ(現テネシー・タイタンズ)やバッファロー・ビルズが採用していました。

QBにかなりの運動能力が求められるものだったようです。

(実は、私はラン・アンド・シュートの定義を説明できません)

この2~3年後にはこのオフェンスシステムはNFLから消えていたと思います。

理由はわかりません。

何年か前、高校フットボール界で再びラン・アンド・シュートが復活した、と言うようなニュースを聞いた記憶がありますが、最近はとんと聴きません。


反対に、ショットガンフォーメーションがほとんど使われておらず、ピストルフォーメーションはNFLにはない時代でした。



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