これでいいのか日本

先週の土曜から、光市母子殺害事件の被害者の家族、本村洋氏の闘いを追ったノンフィクション「なぜ君は絶望と闘いえたねか」を読んでいます。

私は読むのが遅いので、今ようやく半分に届こうとするところまで読みおえました。

私にとっては、非常に興味深い本です。

事件について知らなかったこと、裁判について知らなかったことが吸収できますが、なんと言っても感慨深いのは、局面局面でのいろいろな人の価値観を知ることができることです。

私は本を読んで、感銘を受けた箇所をみつけると、ペイジの端を折って、もう一度読む時の助けとします。

残念ながら今読んでいる本は図書館のものなのでそれができません。

でも本当に何回も折りたくなりました。

この本は今すぐにでも、定価でも買って、折りながら読みたいところですが、ちょっと今はお金がないので来週にします。

しかしここまで読んで、一点気になるところがありました。

予め書いておきますが、私は本村氏に対して、尊敬に近い想いを持っています。

犯罪被害者の会の発足を目指す会合で、本村氏が法の前での被害者の無力さを訴えたとき
「それは法律が悪いんだ。悪い法律は変えればいい」
と同席した弁護士に言われ、市民が法律を変えることが出来ることを知り、感銘を受けた箇所です。

市民が法律を変える力を持っていることを、彼は知らなかったのか、と思い、愕然としました。

本村氏は、国立の広島大学を出、新日鐵に入社しました。

だから教養はある人だと思います。

そんな彼が、選挙によって立法を担当する議員を送り込むことで、間接的に法律を改廃出来ることに気付かなかったとは。

一般的な日本人が、このような選挙の意義を意識せずに、投票したり、投票しなかったりしているのであれば、日本の未来は暗いです。

選挙は人気投票ではないのです。

やはり戦勝国によって与えられた日本の民主主義とは、この程度のものなんだなあ、権力と闘って勝ち取った国とはちがうんだなぁ、と悲しく思います。

ただ私は多数決による民主主義が最高の体制か、というと、そうじゃないかもね、とも思うのです。

ただしこの箇所はこの本が世にメッセージを送るためには必要なものだと感じます。

そのため、多少の脚色があったのかもしれませんが。

しかしこの箇所を読むことによって、世の中に選挙とは、間接民主主義とは、ということを理解する人が増えれば幸いです。

こう上から目線で書いている私の理解が間違っていれば、この項は怪しげなものになるでしょう。

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